フローリング施工の注意事項
天然木の無垢フローリングは生きて呼吸をしていますので、常に膨張と収縮を繰り返していますので、少なからず、反り等が発生します。
必ず、注意点を守って適切な施工を願います。
重要 フローリング同士のスペース空け
無垢フローリング同士の隙間(実方向)は、春、夏、秋は0.2〜0.3mm(名刺1枚分)のスペース
冬の乾燥期には、0.4mm位のスペースが理想です。
長手方向(エンドマッチの部分)にも同様にスペースを空けてください。
伸縮の場合の暴れの防止の為です。絶対に行ってください。
参考:
スペースを作る際に、金属ヘラのようなスペーサー(0.5〜1.0mm厚程度)を用意すると楽に施工が出来ます。
重要 壁とフローリング間のスペース空け
壁面や柱には密着させずに、必ず、「5-10mm程度スペースを空ける」 ようにしてください。
そのスペースは巾木で隙間を隠してください。このスペースを作ることで、逃げを作ります。
開梱・保管
無垢フローリングが現場に到着したら、開梱した状態で2〜3日間(理想7日間)ほど放置し、必ずその現場になじませてから施工して下さい。
フローリングは、人口乾燥を行っていますが、呼吸をしていますので、含水率は輸送中や保管中にも変化します。
従い、事前に現場の湿度に馴染ませる必要があります。
保管は、水がかかりやすい場所、湿気の強い場所、直射日光の当たる場所での保管は避けてください。
保管時は、立てずに横にして必ず、水平な場所に、3本の乾燥角材の上に合板を敷いて保管してください。
注意⇒立てかけて保管すると、反り、曲がりの原因になります。
注意) パイン材は現場に馴染ませるとサネが入りにくくなりますので開梱後、すぐに施工が必要です。
下地
マンション、店舗などでのフローリングの貼り付け時、下地が乾いていないコンクリート、スラブであれば、3週間以上の養生期間をとり、
充分にコンクリートを乾燥させてから施工してください。
* 冬場や梅雨時は、1ヶ月以上の養生期間が必要
仮並・色合わせ
無垢フローリングは、全て色柄が異なりますので、施工前に一度仮並べをして、色柄を調整してから貼ってください。
3尺ずらして並べてください。
換気口
床下の換気が十分でない場合は、湿度が下から上昇し、施工後に、暴れ・反り・突き上げ・床鳴り等を起こす起因になる可能性が高いので、
換気口の確認をしてください。
特に、1階や地下室は、湿度が高くなり、湿気も溜まりやすいので、その場合は、
防湿シートなどで補完をする事も考慮下さい。
参考:
建築基準法施工令では、外壁の床下部に、壁長さ5m以下毎に、300cm2以上の換気口設置が義務つけられています。
乾燥した下地材(合板、根太、大引)と防水シート
下地に使用する大引き、根太、捨張り合板には、乾燥した(含水率15%以下の人工乾燥材)建材を使用して下さい。
生材、水漏れしたものを使うとフローリングの膨張、反り、突き上げの原因になります。
雨の降りこみ等により、下地材が濡れた状態での施工はやめてください。目隙・変形・床鳴り等の原因となります。
下から湿気が多い場所では、根太と捨て貼りの間に0.1mm以上の防水シート(ポリエチレン防湿フイルム)を貼て防湿対策をください。
合板は、必ず、耐水性合板を使用し、12mm以上の物を使用する。合板と合板の間は2mm〜3mmスペースを空けて「ちどり張り」をして施工をする。
注意) フローリングの上に重量物(ピアノなど)が載る場合は、根太などの補強を考慮下さい。
施工環境
雨や風の吹き込むことがないように窓や囲いが完成してから施工を行ってください。
建築中の雨漏りも稀にありますので、注意してください。
釘(くぎ)・接着剤
必ず釘・接着剤を併用して施工をして下さい。釘打ちは、U字ステイプル(コンプレッサー型のフロア釘打機等による)が」お勧めです。
釘の長さは38mm以上のフロアー用のステーブル又はフローリング用釘で下地板を通して45度の角度で打ち付けてください。
打ち込みの際は、必ずあて木をあてて叩いてください。
ハードウッドの場合は、予め雄実(オスサネ)部分に直径2mm位の下穴を開けて釘を打ち込んでください。
ハードウッドは堅いので下穴が無いと実が割れてしまいますので注意です。
接着剤は、床材裏面の雌実(メスザネ)側に長手方向に1列と根太と重なる短手方向部分に2,3列塗布してください。
※サネ部には接着剤を塗布しないでください。
接着剤の知識
1液型ウレタン系接着剤(ボンド)とエポキシ系接着剤
両方とも化学反応によって固化するタイプの接着剤のため、硬化後の収縮が無く、
接着剤が原因の床鳴りを防止します。
一般的に、捨張り工法では一液型ウレタン樹脂接着剤(コニシのボンドKU928R,KU928C,オーシカのボンドUR−20等)、
直張り,寄木張り,幅広ではエポキシ樹脂接着剤(コニシのボンドE350R)を使用する事をお勧します。
参考:
エポキシは5℃以下の低温だと固まり難い。ウレタンは2℃以上であれば固まるります。
エポキシ樹脂接着剤は接着すると直ぐに、硬化します。
エポキシ樹脂接着剤は、異なる素材の接着に適していますので、直張り工法に適しています。
エポキシ樹脂系接着剤は、使用前に主剤と硬化剤の2種類の液を混ぜ合せの手間がかかります。
水性エマルジョン系の接着材
フローリングの施工には絶対に使用しないで下さい。
木工用接着剤は、接着剤中に含まれている水分が蒸発して硬化するので、水分を無垢フローリングが吸収してしまい、
暴れ、床鳴りの発生の可能性があります。
施工後
施工が終了しましたら、掃除機をかけ、乾いた雑巾でホコリをふき取ってください。
その後、養生用シートを幅広のマスキングテープ(張り後が残らない)で固定し、その上に養生テープで保護用合板を固定してください。
特に、壁際は、汚れがたまり易く、V溝に入ると取るのが難しくなる。
壁際まで、マスキングテープを貼ってください。
注意:
施工後、フローリングに直接養生テープを張ることは避けてください。
フローリングは畳と同様に陽の光(紫外線)で焼けてしまいますので、養生をしないとクレームの原因になります。
羽目板・パネリング施工注意
羽目板・パネリングの施工要領の注意点はフローリングと同様です。
フローリングの施工時の注意を参考にしながら施工下さい。
特記:
レッドパインの羽目板は開梱後すぐに施工してください。レッドパインは時間の経過後、サネが入り難くなる場合があります。
羽目板・パネリング材は壁下地の状況により、裏面に床材と同じ接着剤を使用して下さい。
※サネ部には接着剤を塗布しないでください。
羽目板・パネリングの貼り始めと貼り終わりは、5mm以上の隙間を空け、巾木・廻り縁・出入隅等で隠してください。
鴨居・窓枠・ドア枠等は羽目板・パネリングと密着させずに若干の隙間をあけてください。
羽目板・パネリングの各枚の貼りこみ・隣接する出入隅はきつくせず、若干の隙間をあけてください。
換気扇・点検口・ダクト・ダウンライト等を取りつける際は、取り付け部と下地の補強を充分に行ってください。
※羽目板・パネリングを天井部や斜壁面に取り付ける場合は、羽目板裏面に桟木をつけて釘止めし、落下しないよう各枚を充分に連結して下さい。
羽目板・パネリングは、壁下地までしっかりと届く長さの仕上げ釘で、羽目板・パネリングを固定してください。
※羽目板・パネリング施工後、壁面に時計・カーテンレール・フック等取り付ける場合は、下地がある場所を確認の上、
取り付けたものが落下しないよう充分確認してください。
床暖房用無垢フローリングの施工注意
通常のフローリングと同様ですが、床暖房は施工後3日以上経過してから使用下さい。
捨張り工法の注意点
大引きは90mm角以上の乾燥材を使用し、間隔は909mmピッチ。
根太は45mm角以上の乾燥材を使用し、ブレーナーで厚みを揃え303mmピッチ。
根太の厚みが一定でないと根太高に差が生じ、踏みなりの原因になります。
下地合板のジョイント部と無垢フローリングのジョイント部がかさならないように割り付けをしてください。
木口部のジョイント部が根太上にくるように割り付けをしてください。
フローリングの施工方法
※「返品」および「クレーム」の対応について、万が一納入された商品に問題があった場合、お考えいただいていたイメージと品質が合わない場合等は必ず施工前にご連絡ください。お話をお伺いした上で「返品」や「商品の入れ替え」等の対応をさせていただきます。ただし、施工後の「返品」や「クレーム」等に付いては一切お受けできませんので予めご了承ください。
※商品の性質上(現地グレード基準上)やむを得ない不具合等に関しては代替品のご提供を致しかねます。
※フリーフロア(置き床)等で下地合板がしっかりと固定されていない場合は、当該フローリングが無垢本来の湿気吸湿による動きに対し追随出来ずに、スペーサーでの隙間クリアランスの如何に関わらず合板が浮き上がり、大きな膨らみと成る場合がございます。下地合板を根太等にしっかりと固定できる工法でご使用頂けるようお願い致します。
※部屋の隅部分、サッシ、敷居には当該フローリングを突き付けず、必ず隙間を確保し施工して下さい。
※無垢材に適した工法・施工を採用されていない場合のクレームは一切お受けする事が出来ません。
※無垢材は、年間を通じて湿気の吸湿により伸び縮みします。故に冬場には乾燥し目地が開き、夏場には湿気で伸びて目地が詰まります。又、年間を通じて反りが発生する場合もございますし、千割れが発生する場合もございます。それら無垢材の特徴が許容できない場合、無垢材のご使用はお薦め出来ません。
1 施工前の保管
●当該フローリングの保管は、室内にて雨水等で濡れない場所で保管して下さい。
●歪みを防ぐ為、水平な場所で保管して下さい。
●施工前には当該フローリングを開梱して1週間ほど現場の湿度に馴染ませて下さい。
2 施工 下地12mm厚以上の耐水合板(JAS認定F☆☆☆☆)を捨張り
●床下からの湿気や下地の凸凹(不陸)の無い様、対策を講じて下さい。
(下地条件:含水率8%以下)
●根太材は45mm x 45mm以上のKD材、反り曲がりの無い物をご使用ください。
●捨張り合板の継目が同じ位置にならない様に千鳥張りして下さい。又、合板の継目は3mm〜5mm程度の隙間を空けて、根太ボンドと釘を併用し施工して下さい。
●ピアノや冷蔵庫、薪ストーブ等の重量物を置く場所は、根太や束、大引きを増やす等の対策を講じて下さい。
3 施工 推奨の接着剤、塗布方法 推奨の釘、打ち込み方法
●接着剤はウレタン系接着剤等のF☆☆☆☆取得フローリング施工用を接着剤メーカーの使用説明書に従ってご使用ください。
●幅150mm以上の当該フローリングの場合は、エポキシ樹脂系2液タイプをご使用ください。
(推奨品:コニシボンドE350R・オオシカ EP-72 等)
●接着剤を塗布する場合、下地合板にクシ目ゴテ等を使い、しっかりと目が立つように万遍なく塗布して下さい(500g〜700g/平米)。その際に実(サネ)部には接着剤が入らない様に塗布して下さい。実(サネ)部に接着剤が入りますと床鳴りの原因になる場合がございます。
●釘は保持力のある接着剤付きステープルやスクリュー釘をご使用ください。
●釘は300mmピッチで雄実(オザネ)部に斜め45度の角度で打ち込みます。ステープル・スクリュー釘は捨張り合板の下の根太まで届く様施工して下さい。釘の頭が出てしまった場合は、ポンチ等で叩いて打ち込んで下さい。
●釘・ステープル打ちの際は下地捨張り合板の継目に掛からない様にして下さい。継ぎ目に釘・ステープルが入りますと床鳴りの原因になる場合がございます。
4 施工 無垢材施工の注意点
●フローリング施工前には捨張り合板上を掃除しゴミ・埃を取り除いて下さい。又、下地の捨張り合板が濡れている場合は施工せず、十分な乾燥が確認出来るまで施工しないで下さい。
●無垢材は色にバラつきが有りますので、施工前に仮並べを行い色彩バランスを確認した上で施工を行って下さい。
●フローリングは「3 施工」に基づき推奨接着剤と推奨釘を併用して施工して下さい。
●フローリングは無垢材となり吸湿による伸び縮みがありますので、材と材の間に付属のスペーサーにてクリアランスを設ける必要が有ります。又、当該フローリングとの接合部の壁・サッシ・敷居へは突き付けず10mm程度の隙間を空けて施工して下さい。敷居に差し込めない場合は、当該フローリングを差し込めるよう別途加工を敷居に施す必要が有ります。
●幅広フローリングの接合部は乾燥している冬場には、夏場湿気での伸びを考慮したクリアランス(0.6mm)を、夏場には冬場乾燥での縮みを考慮したクリアランス(0.3mm)を設けて施工して下さい。但しエンドマッチ部についてはクリアランスを設ける必要はございません。
●幅広フローリングの接合部は乾燥している冬場には、夏場湿気での伸びを考慮したクリアランス(0.8mm)を、夏場には冬場乾燥での縮みを考慮したクリアランス(0.3mm)を設けて施工して下さい。但しエンドマッチ部についてはクリアランスを設ける必要はございません。
●フローリングは、いずれかのスペーサーを300mm程度ピッチで挟み込み、雄実(オザネ)部に当て木をして十分に叩き込み「3 施工」に沿った糊付け・釘打ちをして施工して下さい。
●スペーサーを使用しての施工後に直ちにスペーサーを外してください。時間が経つと目が詰まりスペーサーが抜け辛くなる場合があります。
5 施工後 養生
●施工後は表面保護の為、直ちに床面を掃除し通気性のある養生シートを全面に敷いて、養生テープで止めて下さい。その際、小石・ゴミ等が残っていますと表面の傷の原因となります。又、養生テープは当該フローリングに直接貼らないで下さい。塗装の剥がれの原因と成ります。
●養生中、床面に塗料・水等の液体をこぼした場合は、速やかに吹き取り、当該フローリングに付着していない事を確認し、付着が有った場合速やかに吹き取って下さい。
